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樹輪舎 ジュリンシャ 京都

なぐり

今日は久しぶりに夕立。毎日少しでも降ってくれると夜しくていいですね。
ただ、今日の夕立は記録的短時間大雨警報が出るほど・・・その警報が出た宇治市のすぐ近くの木工所さんへ納品・・・久しぶりにシャワーのような雨を浴びました。

そんな中配達したのがこちら

栗のゴロンボ(丸太)にナグリ加工をしたものとヒノキの4m材に同じくナグリ加工の棚板。

ナグリというのは昔はチョウナという斧のような刃物を使ってコンコンと削る加工で、古くは古墳時代辺りから行われてきたものです。(ほんまか?)
その後、台鉋(現在のかんな)が出てくるまではこれで挽き割った板を平らにしたり、丸くしたりしていました。
それが桃山時代あたりからチョウナの痕をのこしたナグリ(名栗)を意匠的に使うようになってきて現在に伝わっている加工法です。
現在でも京北にはこの釿(チョウナ)を使ってナグリをするおじいさんはおられますが、今回はそこまで余裕がなかったので機械でそれふうにする事にしました。
といっても機械も持っていないので近所のざいもくやさんで借りてきました。

本来は梁や破風を削るための物ですがやってみるとなんとかいけそう・・・
というわけでK君がブ~ンと削っていきます。
楽しかったのかあっという間におわり写真もとれず・・・(_ _)
でも今回目指したのは数奇屋風の綺麗なナグリ模様ではなく、いかにも機械も無い時代に加工したかのような仕上がり。
あとは今日持って行った家具屋さんで古色に塗られ、多分古材に見えることでしょう!

2011/07/28, 木曜日
[ 仕事のこと ]

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