ナビゲーションをスキップ

樹輪舎 ジュリンシャ 京都

椅子あれこれ3

暑中お見舞い申し上げます

さて、椅子の方も梅雨明けとともにいよいよ佳境に入りました。
この椅子の一番の見せ場でもある背もたれと後ろ脚の接合部分
ここをいかにきれいに納めるかがカギとなってきます。
先の投稿で、ルーターマシンにて加工したアール部分をさらに脚の丸みにあわせてスポンジサンダーにて微調整


もう少し楽な方法は無いかな~と思いつづけて約1年
結局は案ずるより産むがやすしということでYくんと二人でシコシコ進めました。
こんな感じに接合します。

そしていきなり組み立ての図 (この前にアール加工や後ろ脚の組み立てがあるのですがいっぱいいっぱいで写真撮り忘れ 笑)

これは一番上の背もたれ(笠木)を接着するところ。大きく角度がついてるので普通にクランプすると滑ってしまうのでYくんの助言で両サイドの幕板を仮組してそこにクランプしました。
これが正解でうまく圧着できました。
ちなみに笠木を接着してからまたサンダーで摺る必要があるので全体の組み立ては最後にする必要があったのです。
そしてサンディングもすべて終わったところでネコの取付け


この四隅にあるネコ 英語で言うとキャット(知らんけど )は椅子の強度を保つために重要な部分で、古い椅子の修理などをしていると、この部分をおろそかにしている椅子は壊れ方が大きいなあ、と感じるので端材ではなくちゃんとした木を使っています。

その後塗装して木地完成~この後は村上椅子さんで本革を張ってもらいます。

座面を張ると隠れる部分にサイン。筆ぺんで直筆です。

令和元年になりました。
将来、私以外の人にこの椅子が直されることがあった時は 下手な字~って言いわれそうですね^^

ということでK様大変大変お待たせいたしました。もうしばらくですので楽しみにお待ちください。

では皆さま暑い日が続きますがどうぞご自愛くださいませ。

2019/08/02, 金曜日
[ 仕事のこと ]

No Comments

コメント