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樹輪舎 ジュリンシャ 京都

内アール

 この仕事をしているとしばしば出てくる“内アール”(内側に丸くへこんでいるもの)
 逆の“外アール”というものは普通の鉋やノミでなんとかなるのですが、
内アールというのはその丸みより小さい丸ノミや鉋で加工しなければ
ならない。厄介である。
 
 今回は厚み42mmの座卓が畳とツライチに収納
された時に取り出しやすいようにの框部分の手掛かりを
彫り抜くというもの・・・はじめは収納式の金物をつかう筈だったのですが・・・
 図面では私の技術と持っている道具では不可能なデザインになっていて
そのことをジェフさんに告げると“出来るだけ”といわれる。
 そういわれると引き下がるわけには行かないので“出来るだけ”の
サンプルをつくってみたところ何とか形になった。
 ジェフさんも喜んでくれたので(ほめ殺し?)いざ本番。
仕口の仕上がった框に加工を施す。
 U溝ビットの届くところは機械で加工しビットの入らないところは
すべて手仕事。
 彫刻家なら容易い仕事だろうがそうでない私には大変な仕事。
 引出の奥にねむっている彫刻刀をひっぱり出し、一生使わないと
思っていた耳かきみたいなノミと形のきれいさで買った生反りノミを
駆使し何とかうまくできた。
 残るは組立てと脚の加工・・・最後まで気が抜けない・・・
画像は仕上げ前の手掛かりと耳かきみたいなノミ

樹輪舎 京都

2007/07/19, 木曜日
[ 仕事のこと ]

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接ぎ手


 きょうは日曜出勤。
 工房は古い建物なので台風を心配していたのですが
無事それて安心しました。
 今週から先日お話した古材の座卓に取り掛かる。
形としては栃の古材の周りを框組みで囲むというもの。
普通は額縁のように留めにして組むのですが、今回は設計士の
意向で少し複雑な継ぎ手とする。(本当はもっと複雑な継ぎ手だったのですが、それは無理と断った・・ゴメンナサイ)
 本で調べると継ぎ手の名前は「面代留め差し柄接ぎ」というたいそうな
名前が付いている。
 わたしyは初めての接ぎ手なのでためしに木っ端で挑戦。
 この形は機械が使えないのでほとんどが手加工。
 組み上がると裏側にすき間が・・・墨線通りやったのだが・・・
  原因を考えるとステンレス製の留定規のベースが湾曲していた。
しんじられな~い・・・
 多少微調整をして表面は隙間無く組めた。
 そしていざ本番の墨付けをしていく。
この手の仕事は墨線が命。いつもより慎重に慎重に・・・
 特に今回は框の材は支給品なので失敗が許されないし予備も無い・・・
無事に組めるのかいまから心配です。
 画像は木っ端を組んだもの
樹輪舎 京都
 

2007/07/15, 日曜日
[ 仕事のこと ]

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古材のテーブル


 古材の注文・・・
いままで、おまかせや、何でも良いということで使うことは
あったけれども実際に古材指定で注文を請けるのは初めて。
 今回の注文は畳一畳分の掘りごたつ用の座卓で
客人が多いときにはその部屋で布団をひけるように
座卓が畳とツライチに沈むというもの。
 と、言うことで設計士のジェフリームーサスさんが
薄くて、軽く出来る材を探しておられたのです。
 はじめはウォルナットの接ぎ合わせを提案したのですが、
薄くて反りにくいというと古材が使えるかも?と思い
提案したところお施主さんが古材を選ばれたようです。
 古材は私yのコレクション?で栃の縮み杢の出た3×6の地板の上物。
しかも裏面は木挽きによるもので材の古さが感じられます。
 打ち合わせを重ねるうちにはじめは天板だけということ
だったのですが、結局脚まで作らせてもらうことに・・・
 ただ、既存の掘りごたつの開口部に出し入れできる
座卓を仕込むのは少々無理があったのですが、
私の案とジェフさんの案を合わせたところで折り合いが
つきました。
 また、描かれた図面(もう一人のジェフ作の手描き)は芸術的で
なかなか作り手泣かせの感じになっており、
框組みになった天板の仕口(組み手)の中身はおまかせということで
こちらの創作意欲も駆り立たせられました。
 
 さらに、留め(45度に組む仕口)は嫌いというこだわり・・・で
またしばらく頭を悩まされそうです・・・
樹輪舎 京都
 

2007/07/10, 火曜日
[ 仕事のこと ]

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アユ


 昨日父の友人の釣った美山のアユを
おすそ分けでもらったので今日早速
焼いてみた。
 
 アユといえばやはり炭火だと思うので
工房の前で炭を熾し、その間に竹で作った長い串を
口から刺しヒレの部分に
化粧塩を付けあとは全体に塩をまぶす。
 そして、BBQコンロの穴に突き刺す。
 今日は木工塾の日で生徒さん3人と
kと私の計5人
もらったアユもちょうど5匹。
 みんなで仰ぎながらジワジワと焼けるのを待つ。
で、いい感じになってきたのでガブリ!
う~~~~~~~旨い!
 アユは毎年食べるのですが、炭火で焼いたのは
物心が付いてから初めて。
 塩加減もちょうどのパターンで病みつきになりそう・・
誰かまたアユくれへんかなぁ~
ちなみに今日は午後から納品。
新しいリンクのお知らせ
京阪三条のおいしいご飯とコーヒーのお店
テテカムコーヒーさん とリンクさせていただきました。

2007/07/07, 土曜日
[ 日々のこと ]

4件のコメント

尺貫法

今週はケヤキの座卓の制作。
先日の栃の大テーブルと同じお宅に納まる物で
材はお客様に前の会社で買ってもらっていたもの。
今回はデザインはほとんどお任せなので気楽?に
やらせてもらう。
ただ、改めて考えてみるとキチッとした(耳無しの)座卓の注文と
いうのは木工初めて12年でほんの2回程しかない・・・
さらに、拭き漆しあげというのはこちらに移って初めて・・・
 脚の位置なども図面では書いてみたものの何となくイメージがわかない。
結局現物あわせとするのだが、長さ1810、奥行710と少し
細長い座卓で基本である天板の長さの1割を木口から入ったところ
というのでは少しばかり間が抜ける・・・
 
 で、最近困ったときは尺貫法を用いるようにしている。
1割で少ないので、少し大きい7寸(210mm)・・・
それでも足りないので8寸(240mm)これでしっくり
来たように思う。
 尺貫法というのはバランスを見るのにすごく便利で
脚の厚みや天板の厚さ、等々結構その方法で行くとしっくり来るのです。
 脚の位置も決まって、脚の取り付け方法だが今回は
ここぞとばかりに割付の送り蟻とした。
 これは天板に桟が吸い付くように付くことから吸付き残とも
呼ばれていて、いかにも木工らしいので好きな手法だ。

 しかもビスなどの金物などを使わなくてもノックダウン(取り外し)
できるという優れもの。
 納まる家は800年も続くお寺の住居部分なので
それに見合うものができればよいのですが・・・
 因みにk君は同じ家に納まる栗のテーブルを担当。

2007/07/05, 木曜日
[ 仕事のこと ]

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晴れ男


昨日は久しぶりに淡路島へ。
目的はズバリ肉!
1週間前から予約という気合の入れ方。
ただ、昨日納品の仕事が思ったよりはかどらなくて結局前日は徹夜。
何とか形にしてあとの仕上げはK君にお任せ。
そして妻と友人と3人で一路淡路へ・・・
天気は私yの晴れ男ぶりを発揮して梅雨も中休み。絶好の
ドライブ日和となりました。
向こうには昼過ぎに着き時間があったので野島断層記念館を
訪れる。
 夕方になりいよいよ炭火焼肉の「さかた」へ。
こちらは島田紳助さんが絶賛の焼肉屋。今回で2度目だが
このためだけに橋を渡る価値ありの名店。
 店は5時ちょうどにオープンして私たちは1番乗り!
あらかじめ申し込んでいたアワビも焼いてもらう。
あとはロース、牛刺し、レバ刺し、骨付きカルビ等々を頼み
最後に店の人に「これは食べとかなあかんもんないか?」と聞くと
ヘレの塩焼きをすすめられた。早速頼んでみる。
 出てきたヘレは厚さ2cmで生でもいけるとのこと。それを
少しだけあぶって食べるとウッ・・・・・・・・・・・ん最高である。
もちろん他の肉もたまらなく旨くて牛刺しなんて思い出した
だけでもヨダレが・・・ 
帰りは妻の運転だったので私はグッスリ・・・
と言うわけで大満足の休日でした。
画像は超滑らかな舌触りの牛刺し。奥に見えるのがヘレ。

2007/07/01, 日曜日
[ 食べること ]

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レセプション


昨日は「徳寿 NORIHISA KYOTO」(のりひさと読みます)さんの
オープニングレセプションへお呼ばれしてきました。
 こちらのお店は以前の設計事務所アトリエボンドさん設計の
カフェ「カノア」を改め和の料理屋さんへと生まれ変わりました。
 もちろん今回もカウンター周りの小物から食材に至るまで同氏による
設計、プロデュース。
 樹輪舎 京都ではナラの調理カウンター、檜の一枚板の大きなまな板、
カウンター席用の欅の折敷、寿司用の檜の下駄等を作らせていただきました。
 そして、昨日はそのカウンターの特等席に座らせていただき
京都の老舗料亭にて修行をつまれた若い料理長の包丁さばきを
見ながら8寸、刺身、椀物、焼き物、寿司等々次々と運ばれてくる
料理を堪能しました。
 オープンは7月1日(日)で昨日は味わえなかった
淡路から直送される魚介のほかにこだわりのヒレ肉なども
出されると言うことでいまから楽しみです。
樹輪舎 京都

2007/06/25, 月曜日
[ 日々のこと ]

5件のコメント

ごそごそ

 
 先日からかかっていた注文品がようやく完成した。
今回は小物もすべて製作したのでなかなか大変だったが
休みナシでやった甲斐もあり予定より少しだけ早く仕上がった。
 余裕が出来たところで裏の川を眺めると何やら草むらがゴソゴソ
している・・・しばらく見ていると長い竿がスーと出てきた。
アユつりでした。
 うちの工房の裏の川は細野川と言ってアユつりで有名らしく
もう少し下流では今シーズンの真っ只中で釣り人も多いのですが・・
 まさか工房の裏で釣るとは・・・しばらく見ていたが
まったくつれる気配は無いようで早々に釣り人は引き上げていった。
 でも裏の川でアユを釣って焼いて食べたらうまそうやなぁ・・
と久しぶりにのんびりボヤーとしました。
 明日は納品!無事納まることを願って今日は早く家に帰ろう・・・
樹輪舎 京都

2007/06/21, 木曜日
[ 日々のこと ]

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トチのサイドテーブル


 今日は宝ヶ池の喫茶店、「pawpaw」(ポーポー)さんへ
小さなティーテーブルとヤヤコロを納品に行きました。
  こちらの店主は私yのファン?らしく非常に懇意に
していただいているのですが、オーダーを受けてから半年以上お待たせしてしまいました。ゴメンナサイ・・・
 注文は小さなテーブルとスツール2脚。デザインははおまかせという
ありがたい注文。木工家の端くれとしてこれ以上の嬉しいことは
ないと思います。
 材は以前お店に納めた大きな栃のテーブルの切れ端を使うことに
しました。
 
 加工自体は2日ほどで出来そうなものですが、せっかくなので
あーでもないこーでもないと少しずつ考えながら他の仕事の
合間を見つけては加工するというなんとも楽しい仕事と
なりました。
 脚は3本でホゾも少し凝ってみました。
また、ちょうど丸い柱に沿って置けるように天板の端を
丸く削り全体的にバランス良く仕上がったと思います。
 スツールの方もヤヤコロに牛革を張りちょっと上品な感じにしました。
 お店に納めてお客様にも大好評で一安心でした・・・
樹輪舎 京都

2007/06/18, 月曜日
[ 作品事例 ]

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今週も・・・


今週もかなりのハードスケジュール
製材、看板、テーブル&椅子のリメイク、カウンター、草刈等々・・・
盛りだくさんであります。
 看板は今回杉材で英文字の掘下げという注文。それを3枚両面加工。
 以前、同じような杉の加工でエライ目にあったので
今回は学習してNCルーターに任せることにしました。
 さすがに彼は人間わざでは出来ない正確さで私が5日間ほど
かかる仕事をものの6時間ほどで見事に加工してくれるのです。(ただし
1時間の加工賃が私の日当ほどですが・・・)
 
 心配していた目飛びも無くあとは彼(NC)には出来ない仕上げ作業を
人間技でこなしました。
 製材は檜とナラ。ナラは4メートル近くあるカウンター材で
幅60cm以上でまったくの無地(傷なし)
 製材所で一緒になった銘木屋さんとこんなキレイなナラは
めったに無いなぁといいながら製材。
 傷は無いが反りがひどくかなり苦戦しましたが何とか終了。
帰って早速k君が加工にかかる。彼も惚れ込んだようだ・・・
 私は檜の方を担当。ヒノキは巨大まな板に加工。
長さ1300以上、幅550とこちらも無地!
 まな板なのでもちろん手鉋仕上げ。ここぞとばかりに
最近ご無沙汰だった千代鶴さん(鉋の名前)を呼び出して刃を研ぎなおす。
削ってみるとやはり千代鶴は針葉樹に向いている様で
粘っこい削り味は広葉樹には無い感覚。
 しかも香りは森林浴の様・・・
 でもさすがにサイズがサイズだけに削り終わった頃には
汗びっしょり。
 これから先は数もんと納期との戦い。
 私は椅子、k君は欅と格闘。来週の今頃には
飲みにいけるかなぁ・・・
 樹輪舎 京都

2007/06/14, 木曜日
[ 日々のこと ]

4件のコメント