楢のダイニングテーブルとベンチ東京編
祇園祭も今週末にはクライマックスを向かえ梅雨明けも間近となってまいりました。
そんな中、東京まで500キロの納品旅行へ行って参りました。
ご注文いただいたのは楢のダイニングテーブルとベンチ4台。
サイズは2350x800
学生時代に百万遍の進々堂で多くの時間をすごされたお客様がそこにあったようなテーブルセットが欲しいとインターネットを検索されて樹輪舎 京都を見つけて下さいました。
進々堂は言わずと知れた木工の人間国宝、黒田辰秋がおよそ90年前の20代のころに製作したテーブルとベンチが今も現役で使われているパンホール(喫茶店)
わたしも何度か足を運んだことはありましたが今回注文を受けて今一度確認のため再訪、改めてそのテーブルの存在感とオーラを感じさせられました。
そしていざ製作にあたり材料を探しましたが前にも書いたとおり楢はかなりの品薄、思ったサイズの物を探すのに1ヶ月以上要した。
その甲斐あってか思っていた以上に大きく綺麗な材が入手でき当初3枚接ぎで考えていた天板も2枚接ぎとなり厚みも45mmの予定が50mmで仕上がりました。
テーブルの脚はベンチに座る際の出入りを考えて板脚をすこしアレンジ
大きな天板を支えるべく貫は2本、足に邪魔にならないように据えました。
ベンチは進々堂のそれにできるだけ雰囲気を近づけるため脚は送り蟻組みで、サイズはW1150とすこしコンパクトながら板厚45mmとたっぷりの厚みとしました
納品先は東京のど真ん中のマンション、現地で待ち合わせしていた木工仲間に手伝ってもらい広いエレベーターもあったので難なく納品完了。
設置後、お茶をいただきお客様がスッと自然にベンチに座られたのをみて、あ~これで良かったんだと私も嬉しさが込み上げてきました。
こちら、一緒にご注文いただいたヤヤコロ。テーブルと同色仕上げ
その後は別件で埼玉へ打ち合わせにいったり同じ東京で看板の取付を手伝ったりとかなりつかれましたがすこし長い目に休みを貰い横浜、鎌倉でゆっくりしてから帰路につきました。
2012/07/14, 土曜日
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