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樹輪舎 ジュリンシャ 京都

井戸と床

ずいぶんと暑くなってきました。今年は祇園祭を待たずに梅雨明けするのでしょうか。
そんな中、今日は製作中の下駄箱を納めるお宅の下見に伺いました。


こちらのお宅は昔から住まれている家を大幅なリフォーム、増築され、昨年よりいろいろと納めさせていただきました。工事はすべて完了し折角なので設計事務所の方と一緒に写真を撮らせていただきました。

井戸の蓋・・・

湿気がこもらない様に格子で組み湿気にも強いナラ材を拭き漆で仕上ました。この井戸はキッチンの脇にあり現在も飲み水として使われています。
中を覗くと・・・

底の方に透き通った水が見えます。

そして昨年秋に漆を塗らせていただいたタモのフローリングもこのように

とても良い雰囲気です。苦労して塗った甲斐がありました。これからの暑い季節、寝そべるとひんやりして気持ち良さそうです。因みに冬は床暖房で暖かです。

布袋さんの棚は大工さんが作ったものに拭き漆を施しました。

なんとも昔からあったかのような佇まいです。
家の造りは堅牢な梁と柱、そして土壁に拭き漆の床、それに現代の住み心地をプラスした妥協のないとても素敵なお家です。(本気で憧れます^^)これだけ作りこんだ建物なのにすでにもう住み慣れた家のようになっているのは住み手のセンスの良さと設計士の嫌味のない拘りと人柄の良さが出ているのでしょうか・・・
廊下の窓から吐き出し窓の外の庭に抜ける風がとても心地かったです。

m様下駄箱もう少しお待ちくださいm(_ _)m

設計 アトリエRYO

2011/06/24, 金曜日
[ 作品事例 ]

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